こんにちは。
あいむのいっせいです。
中国珍道中 vol.12 夢かなう(後編)です。
はじまりはじまり。
相方は帰ってしまった。
おしりの痛さに、耐えられないと言う。
彼は腰痛持ちなので、それもあったと思う。
草原の中に何回も馬が通ったであろう、一本の道筋。
そこだけ草が生えていない。
少しぬかるんでいるところもある。
競馬でもダートコースはあるし、たんぼのような《不良馬場》でも
馬は疾走できる。
とにかく馬上からの眺めがいい。
この馬は牝馬だ。年齢はわからない。でも毛艶がよくとても綺麗。
ゆっくり歩きながら、ふと名前を付けようと思った。
いろいろ考えたあげく《ローズ》にすることにした。
このとき私は、仕事で花のこと、とりわけこの地域産のバラのことしか
頭になかったのでそれに決まった。ローズと私は道なりにゆっくりすすむ。
ずっと道筋はあるが、前方に折り返し地点のお寺は見えない。
少し不安。出発してから1時間はゆうに超えている。
少し急ごう。と思った。
『はいや!』とちょっと強めにおなかを蹴った。
駆け足。人間のジョギングくらいの早さか。
風を切る感が何ともいえない。
でも、相変わらず鞍に座っているので、バウンドする。
おしりが痛い。馬の動きにあわせようとしても
なかなかぴったりとはいかない。難しい。
少しして、前方にお寺らしきものが見えてきた。
完全にお寺っぽい建物。かなり大きい、立派な建物。
そこ 目指して、人馬はすすむ。
ついた。
そこにも、パラソルがあって、おばさんが3人。
馬のエサ売ってる。
人間用の飲み物も売ってる。
馬をつないでおくところもある。
馬を下りる。
エサを買う。ローズにあげた。おいしそうに食べた。
ほほをなでる。気持ちよさそうにする。
かわいい。
僕もおばさんから、ペットボトルの水を買う。
8元(120円)。かなり高い。いつも飲んでるやつ。
ふつうは3元(48円)くらいか。
でも 仕方ない。
15分くらいそこでおばさんたちと話したり休憩したりした。
日本人は珍しいという。でも とても やさしかった。
ほっこりした気持ちで、帰路につくことにした。
このときはもう 慣れたた感じ。
ローズをつないでる場所から手綱をはずし、帰り道まで引き馬で歩く。
金具に足をかけて、ぐっと背中に乗る。
スムースに乗れた。
おばさんたちは、ここまで付いてきてくれた。
『ありがとう。またね』と声をかけた。
おばさんたちは手を振って返してくれた。
『ハイヤ!』
ローズはゆっくり駆けだした。
それにしても おしりが痛い。
何ともいえなく痛い。
どうしたものか。
『!』
脳裏に浮かんだのは こんな構図。
画像はお借りした物です。。

ジョッキースタイル。
おしりをつけない乗り方。やってみた。
かなり難しい。
なんといっても、鞍についてる金具を捕まれず、手綱だけ。
バランスが難しい。自分の体のバランスをとるため
足の内側にぐっと力を入れないとならない。
足の金具で立ち上がり、普段使わない筋肉に力を込めて
前傾姿勢。つらい。
でもできない事はなかった。
不思議な物だ。私は思考か回路が単純だ。
もう、気分はジョッキーである。
『ハイヤ!』
手綱を緩めてしごいて《追う》ようにしてみた。
走った!!
ちゃりんこより早い。
全神経を集中して、バランスを保ち、足の内側の筋肉をフルに
使わないと落ちそうだ。
落ちたらシャレにならない。
でも 平気そうだ。
『ハイヤ!』
もっと追う。
早ぇ~!!!!!!!!!!!
疾走している。
もう30km/h くらいはでている。
かなり早い。でも私は落ちないようにだけ、気を遣い
周りを見る余裕はない。
あまりの早さに焦ったのと、初めての経験で興奮したので
くらくらしてきた。
一旦手綱を絞って、ローズを止めた。
馬から下りた。
立てない。
足がくがく。
まさに立てない、腰から崩れ落ちるとはこのことだ。
ローズほっておいても 逃げそうにない。
少し 近くの石に腰掛けた。
しんどい。だけど楽しい。
5分くらいで 気持ちも体も落ち着いてきた。
再びローズに乗る。
すぐに
『ハイヤ!』
ローズもすぐに答えて、駆け足。
さらに『ハイヤ!!ハイヤ!』
すげーーーー早い。
足が痛い。すべての筋肉を使い、無理な前傾姿勢
腰痛い。なんか 全部痛い。
風を受けるので 涙もででくる。
でも 楽しい。怖さは不思議となかった。
もっと追った。
『ハイヤ!』『ハイヤ!』
超~早い。自分の中では完全に競馬である。
子供の頃ジョッキーに憧れた。
馬券は買わないものの?18の頃東京競馬場に
レースを見に行ったことも多々あった。
オグリキャップ、トウカイテイオー、ビワハヤヒデ
ホワイトストーン、ナイスネイチャ、スーパークリーク
そして武豊をはじめ 色鮮やかな勝負服に身を包んだ
かっこいいジョッキー。
もう気分は東京競馬場 おおけやきの むこうがわ。
最終コーナー手前だ。
疾走する馬上ってこんな感じなんだ。初体験。
『ハイヤ!』
もっと追う。
しかし、自分の中では限界のスピードがやってきた。
これ以上早くしたら、少しのバランスの崩れで落馬すると思った。
少しペースを落とした。
でも疾走のレベル。
身体いたるところが痛いが、それを上回る興奮と感動があった。
自分勝手に、人馬一体だと感じた。
ローズはどう思っているか知らない。
疾走したこともあり、帰りはかなり早くゴールにつきそうだ。
この日ローズに乗ってもう2時間。
足腰ガタガタなのに もっと乗っていたいと思った。
でも、相方も待たせているし、心配もしていると感じた。
ゴールが見えてきた。
『ハイヤ!』
ローズに合図。ローズはすぐに答える。疾走。
手綱を片手に持ち、走りながら馬上でたてがみ、ほほをなでるまで
余裕が出てきた。
楽しい。嬉しい。
ゴールについた。
相方と飼育員が待っていた。
手前でローズを止めて下りた。
立てない。さっきの比ではない。
支えてくれなければ 立てない。
座り込んでしまう。
さらに足がつる。
いてて!あしつったと思ったら、同時にワキバラもつる。
地獄。
どっちをケアしていいかわからない。
地獄。どういう体制になれば直るのかがわからない。
悶絶。
相方も、飼育員もどうしたらいいかわからない。おろおろしている。
痛すぎて、仕方ない。
ふと我に戻る。深呼吸する。
ふきらはぎの痛みは収まってきた。
しかし ワキバラはつったまんま。
ワキバラつったときの直し方がわからない。
いろいろねじってみた。
ねじる方向によっては 悪循環。
もっとつる。
なんだかんだしてるうちに。
痛みが引いていき、冷静に。
『ふぅ~』深呼吸。
油断は出来ない。ここで油断してたら たぶんまたつってしまう。
相方の手を借り、おそるおそる立ち上がる。平気そう。
つった部分を意識して、筋肉の機嫌をそこねないように
おそるおそる歩く。
あれ?
ローズがいない。
『馬は?』彼に尋ねる。
『もどったみたいです』と彼。
『え~』最後 お礼とお別れがしたかった。
もう一度会いたいというと、相方は飼育員に頼んでくれた。
『こっちです』
はじめに馬選んだところ。

一番手前にローズがいた。
額の模様でわかった。
鼻筋なでる。
ありがとうとつたえた。
多分もう あうことはないと思うと悲しくなってきた。
目が何ともいえず かわいい。
でも もう 帰る時間。
帰る車も待っているらしい。
ローズの額をずっとなでながら
『ありがとう。またね。げんきでね』
心の中で何度も伝えた。
わかってくれたような感じだった。
度素人の私にジョッキーの気分を味わせてくれた
ローズに感謝。
小さな夢がかなった、中国雲南省での出来事でした。
あいむのいっせいです。
中国珍道中 vol.12 夢かなう(後編)です。
はじまりはじまり。
相方は帰ってしまった。
おしりの痛さに、耐えられないと言う。
彼は腰痛持ちなので、それもあったと思う。
草原の中に何回も馬が通ったであろう、一本の道筋。
そこだけ草が生えていない。
少しぬかるんでいるところもある。
競馬でもダートコースはあるし、たんぼのような《不良馬場》でも
馬は疾走できる。
とにかく馬上からの眺めがいい。
この馬は牝馬だ。年齢はわからない。でも毛艶がよくとても綺麗。
ゆっくり歩きながら、ふと名前を付けようと思った。
いろいろ考えたあげく《ローズ》にすることにした。
このとき私は、仕事で花のこと、とりわけこの地域産のバラのことしか
頭になかったのでそれに決まった。ローズと私は道なりにゆっくりすすむ。
ずっと道筋はあるが、前方に折り返し地点のお寺は見えない。
少し不安。出発してから1時間はゆうに超えている。
少し急ごう。と思った。
『はいや!』とちょっと強めにおなかを蹴った。
駆け足。人間のジョギングくらいの早さか。
風を切る感が何ともいえない。
でも、相変わらず鞍に座っているので、バウンドする。
おしりが痛い。馬の動きにあわせようとしても
なかなかぴったりとはいかない。難しい。
少しして、前方にお寺らしきものが見えてきた。
完全にお寺っぽい建物。かなり大きい、立派な建物。
そこ 目指して、人馬はすすむ。
ついた。
そこにも、パラソルがあって、おばさんが3人。
馬のエサ売ってる。
人間用の飲み物も売ってる。
馬をつないでおくところもある。
馬を下りる。
エサを買う。ローズにあげた。おいしそうに食べた。
ほほをなでる。気持ちよさそうにする。
かわいい。
僕もおばさんから、ペットボトルの水を買う。
8元(120円)。かなり高い。いつも飲んでるやつ。
ふつうは3元(48円)くらいか。
でも 仕方ない。
15分くらいそこでおばさんたちと話したり休憩したりした。
日本人は珍しいという。でも とても やさしかった。
ほっこりした気持ちで、帰路につくことにした。
このときはもう 慣れたた感じ。
ローズをつないでる場所から手綱をはずし、帰り道まで引き馬で歩く。
金具に足をかけて、ぐっと背中に乗る。
スムースに乗れた。
おばさんたちは、ここまで付いてきてくれた。
『ありがとう。またね』と声をかけた。
おばさんたちは手を振って返してくれた。
『ハイヤ!』
ローズはゆっくり駆けだした。
それにしても おしりが痛い。
何ともいえなく痛い。
どうしたものか。
『!』
脳裏に浮かんだのは こんな構図。
画像はお借りした物です。。

ジョッキースタイル。
おしりをつけない乗り方。やってみた。
かなり難しい。
なんといっても、鞍についてる金具を捕まれず、手綱だけ。
バランスが難しい。自分の体のバランスをとるため
足の内側にぐっと力を入れないとならない。
足の金具で立ち上がり、普段使わない筋肉に力を込めて
前傾姿勢。つらい。
でもできない事はなかった。
不思議な物だ。私は思考か回路が単純だ。
もう、気分はジョッキーである。
『ハイヤ!』
手綱を緩めてしごいて《追う》ようにしてみた。
走った!!
ちゃりんこより早い。
全神経を集中して、バランスを保ち、足の内側の筋肉をフルに
使わないと落ちそうだ。
落ちたらシャレにならない。
でも 平気そうだ。
『ハイヤ!』
もっと追う。
早ぇ~!!!!!!!!!!!
疾走している。
もう30km/h くらいはでている。
かなり早い。でも私は落ちないようにだけ、気を遣い
周りを見る余裕はない。
あまりの早さに焦ったのと、初めての経験で興奮したので
くらくらしてきた。
一旦手綱を絞って、ローズを止めた。
馬から下りた。
立てない。
足がくがく。
まさに立てない、腰から崩れ落ちるとはこのことだ。
ローズほっておいても 逃げそうにない。
少し 近くの石に腰掛けた。
しんどい。だけど楽しい。
5分くらいで 気持ちも体も落ち着いてきた。
再びローズに乗る。
すぐに
『ハイヤ!』
ローズもすぐに答えて、駆け足。
さらに『ハイヤ!!ハイヤ!』
すげーーーー早い。
足が痛い。すべての筋肉を使い、無理な前傾姿勢
腰痛い。なんか 全部痛い。
風を受けるので 涙もででくる。
でも 楽しい。怖さは不思議となかった。
もっと追った。
『ハイヤ!』『ハイヤ!』
超~早い。自分の中では完全に競馬である。
子供の頃ジョッキーに憧れた。
馬券は買わないものの?18の頃東京競馬場に
レースを見に行ったことも多々あった。
オグリキャップ、トウカイテイオー、ビワハヤヒデ
ホワイトストーン、ナイスネイチャ、スーパークリーク
そして武豊をはじめ 色鮮やかな勝負服に身を包んだ
かっこいいジョッキー。
もう気分は東京競馬場 おおけやきの むこうがわ。
最終コーナー手前だ。
疾走する馬上ってこんな感じなんだ。初体験。
『ハイヤ!』
もっと追う。
しかし、自分の中では限界のスピードがやってきた。
これ以上早くしたら、少しのバランスの崩れで落馬すると思った。
少しペースを落とした。
でも疾走のレベル。
身体いたるところが痛いが、それを上回る興奮と感動があった。
自分勝手に、人馬一体だと感じた。
ローズはどう思っているか知らない。
疾走したこともあり、帰りはかなり早くゴールにつきそうだ。
この日ローズに乗ってもう2時間。
足腰ガタガタなのに もっと乗っていたいと思った。
でも、相方も待たせているし、心配もしていると感じた。
ゴールが見えてきた。
『ハイヤ!』
ローズに合図。ローズはすぐに答える。疾走。
手綱を片手に持ち、走りながら馬上でたてがみ、ほほをなでるまで
余裕が出てきた。
楽しい。嬉しい。
ゴールについた。
相方と飼育員が待っていた。
手前でローズを止めて下りた。
立てない。さっきの比ではない。
支えてくれなければ 立てない。
座り込んでしまう。
さらに足がつる。
いてて!あしつったと思ったら、同時にワキバラもつる。
地獄。
どっちをケアしていいかわからない。
地獄。どういう体制になれば直るのかがわからない。
悶絶。
相方も、飼育員もどうしたらいいかわからない。おろおろしている。
痛すぎて、仕方ない。
ふと我に戻る。深呼吸する。
ふきらはぎの痛みは収まってきた。
しかし ワキバラはつったまんま。
ワキバラつったときの直し方がわからない。
いろいろねじってみた。
ねじる方向によっては 悪循環。
もっとつる。
なんだかんだしてるうちに。
痛みが引いていき、冷静に。
『ふぅ~』深呼吸。
油断は出来ない。ここで油断してたら たぶんまたつってしまう。
相方の手を借り、おそるおそる立ち上がる。平気そう。
つった部分を意識して、筋肉の機嫌をそこねないように
おそるおそる歩く。
あれ?
ローズがいない。
『馬は?』彼に尋ねる。
『もどったみたいです』と彼。
『え~』最後 お礼とお別れがしたかった。
もう一度会いたいというと、相方は飼育員に頼んでくれた。
『こっちです』
はじめに馬選んだところ。

一番手前にローズがいた。
額の模様でわかった。
鼻筋なでる。
ありがとうとつたえた。
多分もう あうことはないと思うと悲しくなってきた。
目が何ともいえず かわいい。
でも もう 帰る時間。
帰る車も待っているらしい。
ローズの額をずっとなでながら
『ありがとう。またね。げんきでね』
心の中で何度も伝えた。
わかってくれたような感じだった。
度素人の私にジョッキーの気分を味わせてくれた
ローズに感謝。
小さな夢がかなった、中国雲南省での出来事でした。
こんにちは。いかがお過ごしですか?
あいむのいっせいです。
《中国珍道中 VOL.11 ゆめかなう》をお届けいたします。
はじまりはじまり。
今回のお話の舞台は 中国の雲南省 昆明。
ここは中国の中でも花の栽培が盛んで、大きな市場もある。
バラもたくさん栽培されており、プリザーブドフラワーも製造している。
中国産のプリザーブドの視察・契約、買付けのため
行ったときのお話。
あわただしく仕事をこなして、3日目、少し時間が出来たので
その日の午後は休みにすることにした。
同行中国人社員に
『観光しよう』と私。
『角田さんはなにしたいですか?』と彼。
とくに思い当たらない。なんといっても土地勘がない。
情報も持ち合わせていない。
彼もこの地域はあまり詳しくない様子。
取引先の社長に電話して聞いてくれるとのこと。
5分ほど 話していただろうか。
『馬に乗れます』
『は?馬?』
予想外の提案だ。乗馬が出来る場所があるらしい。
馬は好きだ。
一度、ふれあい動物園ぽいところで、大人も乗れると聞き
たくさんの子供が並んでいる列に並び
飼育員に手綱をひかれてパドックっぽいところを
ぽくぽく 一周したことがある。
100Mくらいか。
500円くらいだったと思う。乗馬料。
ゆっくりゆっくり。
でも 馬の背中の上は思った以上に高くて、興奮した。
楽しかったのを覚えている。
『ここから車で30分くらいの湖のほとりみたいです』と彼。
その乗馬体験をしたのは数年前。
ちょっと楽しそうだったので、その話に乗ることにした。
なんと 取引先の社長が知り合いの施設らしい。
迎えにきて車で、送ってくれるという。
うれしい。
15分くらい待つと、社長の車が来た。
市街地を抜けると一気にド田舎。
山道を車で上ること40分。
そろそろらしい。
しかし こっちの人がいう30分は30分である確率は0に近い。
もう出発から1時間になろうとしている。
道は綺麗。
一帯が風光明媚な観光地に指定されているらしい。
峠を抜け下り坂。
前方に綺麗な湖。
まわりは草原っぽい。
確かに、風景はすばらしい。
『もうすぐみたいです』と彼。
彼も運転する社長に《まだつかないか的な事を》何回か尋ねていた。
すこしして、車は大通りから舗装していない脇道へ。
10分位して車は止まった。
『つきました』と彼。
私は時計を見た。出発して1時間20分。
・・・・
まあいいや。
すこしして、社長はこの施設の男性社員を連れてきた。
飼育員みたいだ。カウボーイの格好をしている。
年は30くらいか。ワイルドだ。
いっしょに施設に向かって歩いた。
着いた。

『馬を選んでください』と彼。
『は?』
『この中から?』と私。
『どれでもいいみたいです』と彼。
わからない。選べといわれても。
みんな同じ。。。。だと思った。
よく見る。
!!違う。
みんな顔が違う。
毛の色はもちろん 額の模様や 顔つきも少しずつ違う。
かわいい。
目がかわいい。
私は1頭を選んだ。
施設の人が私の相方になんか言っている。
『とても 良い馬を選んだみたいですよ。人なつこくって かしこい馬みたいです』
と彼。
彼も 彼なりに一頭選んだ。
費用は一人あたり日本円で1600円程度。
二人分支払う。
飼育員は2頭の手綱を引いてスタート地点まで移動するという。
てくてく5分くらい。
ついた。

ひろびろ。気分がいい。
飼育員は私に乗るように言った。
以前体験したときは、乗りやすいように3段くらいの踏み台があって、馬の背中の高さと同じところから
またがった。
今回は、地面から乗れという。
乗るというか。登るという感覚。
足かける金具に足かけて、背中の鞍に手をかけて、力一杯乗ってみた。
乗れた。
高い。怖さを感じるくらいだ。
相方と飼育員はなんか話している、
『3時間で戻ってくるようにとのことです』と彼。
『は?』
意味がわからない。
3時間という時間も意味不明だが、
《戻ってくるように》
の意味もわからない。
え?
一緒に乗ってくれるか、手綱をもって引き馬っぽくしてくれるとばかり思っていた。
勝手に行け!との事。
足で軽く馬のおなかを蹴ると歩き出す。アクセルのようなもの。
手綱を両手で引くと止まる。ブレーキみたいな物。
片一方の手綱を軽く引くとそちらに曲がる。ハンドルのようなもの。
らしい。
この講習は3分程度で終わった。
飼育員は施設に帰っていった。
・・・・・
あり得ない。
初めて馬に乗ったと言って良いほどの度素人が
一人で馬にまたがり、3時間どっかへ行けという。
見渡す限りの草原。
でも 馬が通った道らしいところは至る所にある。
相方も少しおっかなびっくり。
当たり前だ。
この人は、本当に初めてらしい。
僕の方が経験がある。
・・・・・といっても観光牧場で飼育員に手綱を引かれてぐるっと100M歩いただけだ。
たぶん日本では、乗馬クラブに入って ちゃんとレクチャー受けて
保険にも入って
経験、段階を踏んで、やれることだと思う。たぶん。
もう、飼育員はいない。
遠くに、他の客が乗った馬が見える。
『この方向にいくと1時間でお寺に突き当たるみたいです。そこで折り返してくると
ちょうど良いらしいです』と彼。
確かに一番太い道筋がある。
でも ずっと先を見てもお寺は見えない。
『先に行ってください』と彼。
『おう』と私。
でも馬はすすむ方向に向いていない。
おしりの方向にすすみたい。
こわい。
ひひーーーん
ってなったら、落ちるし、骨折する。
絶対。
頭なでてみた。
ほほさすってみた。
平気。
私の指示を待っているように思えた。
違うかもしれない。警戒してるかもしれない。
わからない。
まだ、馬の気持ちはわからない。
でも 決めた。
行こう!。
片方の手綱を強めに引きながら、トンっておなかを蹴った。
くるっとそっちにまわりながら歩き出した。
方向転換できた!
馬は行くべき方向に向いた。
彼も私をみて同じようにして、方向転換した。
彼の馬は『ぶるるるるる』って首を振っていた。
その意味はわからない。
でも 機嫌が良いとは思えない。
もう一度 たてがみ なでた。
ほほをなでた。
なんともいえなくかわいく感じた。
本当におとなしい。
このとき 少し 怖さはなくなっていた。
『行こう!』
と私。
おなかを《とんっ》
あるきだした。
下は土なので、かっぽかっぽとは言わないが。
ゆっくり 力強く歩き出した、
とても ゆれる。
全身が大きく揺れる。
鞍に付いている突起部分を強くつかんで、落ちないようにした。

それくらい揺れる。
突起部分に捕まるのが必死で、手綱がおろそかになってしまう。
誤って引くと止まってしまう。
馬もかわいそう。
おなか蹴られたり、手綱引かれたり。
どっちかにしろって言われそう。
ゆっくりゆっくり歩いて10分くらい。
なれてきた。
馬の歩きに自分のおしりをあわせて 全身の大きなゆれがなくなり
ストレスがなくなってきた。
景色も少し見えるくらい 余裕が出てきた。
後ろを振り返ると20Mくらい後ろから 彼は付いてきている。
平気そうだ。
時間と共に恐怖心がなくなり、楽しくなってきた。
もう少し早く歩かせても平気かなって勝手に思った。
『ハイヤ!』と言って 強めに蹴ってみた
本当に軽く走り出した。
しかし、歩いているときと比べ物にならないくらい
馬の背中の上下運動にお尻が合わない。
バウンドする。
すさまじく痛い。
息を合わせないとだめだな。
と思った。
自分の腰、おしりの動きを 馬の動きにあわせてみた。
少し楽。
そんな感じで人馬は進み30分近く。道沿いに人がいる。
パラソルがあって おばさんが2人。
後続の彼を待って、なにか聞いた。
『休憩所みたいです』
ここで馬を休ませたり、水飲ませたりもエサをあげたり出来るらしい。
エサを売っている。
100円くらい。立派な商売だ。
一旦馬から下りる。
エサをあげた。
食べてくれた。たまらなくかわいい。
100円分のエサはすぐなくなった。
もっとたべたそう。もう一つ買った。
それも おいしそうに食べてくれた。
不意に彼が
『おしりがいたくて 我慢できません。私は ここから帰っていいですか?』
いう。ギブアップ宣言だ。
人馬一体になるまで頑張ってほしかったが、先に帰ってもらうことにした。
私は、今 だんだん 楽しくなってきていた。
これで帰るのは惜しい。
こんな経験は、二度と出来ないかもしれない。今は この馬は 私のものだ。
このとき怖さはなかった。
・・・・一人になった。。。
違う。馬がいる。
この先にあるであろうお寺を目指し、軽くおなかを蹴った。
馬はゆっくり 歩き出した。
つづく
あいむのいっせいです。
《中国珍道中 VOL.11 ゆめかなう》をお届けいたします。
はじまりはじまり。
今回のお話の舞台は 中国の雲南省 昆明。
ここは中国の中でも花の栽培が盛んで、大きな市場もある。
バラもたくさん栽培されており、プリザーブドフラワーも製造している。
中国産のプリザーブドの視察・契約、買付けのため
行ったときのお話。
あわただしく仕事をこなして、3日目、少し時間が出来たので
その日の午後は休みにすることにした。
同行中国人社員に
『観光しよう』と私。
『角田さんはなにしたいですか?』と彼。
とくに思い当たらない。なんといっても土地勘がない。
情報も持ち合わせていない。
彼もこの地域はあまり詳しくない様子。
取引先の社長に電話して聞いてくれるとのこと。
5分ほど 話していただろうか。
『馬に乗れます』
『は?馬?』
予想外の提案だ。乗馬が出来る場所があるらしい。
馬は好きだ。
一度、ふれあい動物園ぽいところで、大人も乗れると聞き
たくさんの子供が並んでいる列に並び
飼育員に手綱をひかれてパドックっぽいところを
ぽくぽく 一周したことがある。
100Mくらいか。
500円くらいだったと思う。乗馬料。
ゆっくりゆっくり。
でも 馬の背中の上は思った以上に高くて、興奮した。
楽しかったのを覚えている。
『ここから車で30分くらいの湖のほとりみたいです』と彼。
その乗馬体験をしたのは数年前。
ちょっと楽しそうだったので、その話に乗ることにした。
なんと 取引先の社長が知り合いの施設らしい。
迎えにきて車で、送ってくれるという。
うれしい。
15分くらい待つと、社長の車が来た。
市街地を抜けると一気にド田舎。
山道を車で上ること40分。
そろそろらしい。
しかし こっちの人がいう30分は30分である確率は0に近い。
もう出発から1時間になろうとしている。
道は綺麗。
一帯が風光明媚な観光地に指定されているらしい。
峠を抜け下り坂。
前方に綺麗な湖。
まわりは草原っぽい。
確かに、風景はすばらしい。
『もうすぐみたいです』と彼。
彼も運転する社長に《まだつかないか的な事を》何回か尋ねていた。
すこしして、車は大通りから舗装していない脇道へ。
10分位して車は止まった。
『つきました』と彼。
私は時計を見た。出発して1時間20分。
・・・・
まあいいや。
すこしして、社長はこの施設の男性社員を連れてきた。
飼育員みたいだ。カウボーイの格好をしている。
年は30くらいか。ワイルドだ。
いっしょに施設に向かって歩いた。
着いた。

『馬を選んでください』と彼。
『は?』
『この中から?』と私。
『どれでもいいみたいです』と彼。
わからない。選べといわれても。
みんな同じ。。。。だと思った。
よく見る。
!!違う。
みんな顔が違う。
毛の色はもちろん 額の模様や 顔つきも少しずつ違う。
かわいい。
目がかわいい。
私は1頭を選んだ。
施設の人が私の相方になんか言っている。
『とても 良い馬を選んだみたいですよ。人なつこくって かしこい馬みたいです』
と彼。
彼も 彼なりに一頭選んだ。
費用は一人あたり日本円で1600円程度。
二人分支払う。
飼育員は2頭の手綱を引いてスタート地点まで移動するという。
てくてく5分くらい。
ついた。

ひろびろ。気分がいい。
飼育員は私に乗るように言った。
以前体験したときは、乗りやすいように3段くらいの踏み台があって、馬の背中の高さと同じところから
またがった。
今回は、地面から乗れという。
乗るというか。登るという感覚。
足かける金具に足かけて、背中の鞍に手をかけて、力一杯乗ってみた。
乗れた。
高い。怖さを感じるくらいだ。
相方と飼育員はなんか話している、
『3時間で戻ってくるようにとのことです』と彼。
『は?』
意味がわからない。
3時間という時間も意味不明だが、
《戻ってくるように》
の意味もわからない。
え?
一緒に乗ってくれるか、手綱をもって引き馬っぽくしてくれるとばかり思っていた。
勝手に行け!との事。
足で軽く馬のおなかを蹴ると歩き出す。アクセルのようなもの。
手綱を両手で引くと止まる。ブレーキみたいな物。
片一方の手綱を軽く引くとそちらに曲がる。ハンドルのようなもの。
らしい。
この講習は3分程度で終わった。
飼育員は施設に帰っていった。
・・・・・
あり得ない。
初めて馬に乗ったと言って良いほどの度素人が
一人で馬にまたがり、3時間どっかへ行けという。
見渡す限りの草原。
でも 馬が通った道らしいところは至る所にある。
相方も少しおっかなびっくり。
当たり前だ。
この人は、本当に初めてらしい。
僕の方が経験がある。
・・・・・といっても観光牧場で飼育員に手綱を引かれてぐるっと100M歩いただけだ。
たぶん日本では、乗馬クラブに入って ちゃんとレクチャー受けて
保険にも入って
経験、段階を踏んで、やれることだと思う。たぶん。
もう、飼育員はいない。
遠くに、他の客が乗った馬が見える。
『この方向にいくと1時間でお寺に突き当たるみたいです。そこで折り返してくると
ちょうど良いらしいです』と彼。
確かに一番太い道筋がある。
でも ずっと先を見てもお寺は見えない。
『先に行ってください』と彼。
『おう』と私。
でも馬はすすむ方向に向いていない。
おしりの方向にすすみたい。
こわい。
ひひーーーん
ってなったら、落ちるし、骨折する。
絶対。
頭なでてみた。
ほほさすってみた。
平気。
私の指示を待っているように思えた。
違うかもしれない。警戒してるかもしれない。
わからない。
まだ、馬の気持ちはわからない。
でも 決めた。
行こう!。
片方の手綱を強めに引きながら、トンっておなかを蹴った。
くるっとそっちにまわりながら歩き出した。
方向転換できた!
馬は行くべき方向に向いた。
彼も私をみて同じようにして、方向転換した。
彼の馬は『ぶるるるるる』って首を振っていた。
その意味はわからない。
でも 機嫌が良いとは思えない。
もう一度 たてがみ なでた。
ほほをなでた。
なんともいえなくかわいく感じた。
本当におとなしい。
このとき 少し 怖さはなくなっていた。
『行こう!』
と私。
おなかを《とんっ》
あるきだした。
下は土なので、かっぽかっぽとは言わないが。
ゆっくり 力強く歩き出した、
とても ゆれる。
全身が大きく揺れる。
鞍に付いている突起部分を強くつかんで、落ちないようにした。

それくらい揺れる。
突起部分に捕まるのが必死で、手綱がおろそかになってしまう。
誤って引くと止まってしまう。
馬もかわいそう。
おなか蹴られたり、手綱引かれたり。
どっちかにしろって言われそう。
ゆっくりゆっくり歩いて10分くらい。
なれてきた。
馬の歩きに自分のおしりをあわせて 全身の大きなゆれがなくなり
ストレスがなくなってきた。
景色も少し見えるくらい 余裕が出てきた。
後ろを振り返ると20Mくらい後ろから 彼は付いてきている。
平気そうだ。
時間と共に恐怖心がなくなり、楽しくなってきた。
もう少し早く歩かせても平気かなって勝手に思った。
『ハイヤ!』と言って 強めに蹴ってみた
本当に軽く走り出した。
しかし、歩いているときと比べ物にならないくらい
馬の背中の上下運動にお尻が合わない。
バウンドする。
すさまじく痛い。
息を合わせないとだめだな。
と思った。
自分の腰、おしりの動きを 馬の動きにあわせてみた。
少し楽。
そんな感じで人馬は進み30分近く。道沿いに人がいる。
パラソルがあって おばさんが2人。
後続の彼を待って、なにか聞いた。
『休憩所みたいです』
ここで馬を休ませたり、水飲ませたりもエサをあげたり出来るらしい。
エサを売っている。
100円くらい。立派な商売だ。
一旦馬から下りる。
エサをあげた。
食べてくれた。たまらなくかわいい。
100円分のエサはすぐなくなった。
もっとたべたそう。もう一つ買った。
それも おいしそうに食べてくれた。
不意に彼が
『おしりがいたくて 我慢できません。私は ここから帰っていいですか?』
いう。ギブアップ宣言だ。
人馬一体になるまで頑張ってほしかったが、先に帰ってもらうことにした。
私は、今 だんだん 楽しくなってきていた。
これで帰るのは惜しい。
こんな経験は、二度と出来ないかもしれない。今は この馬は 私のものだ。
このとき怖さはなかった。
・・・・一人になった。。。
違う。馬がいる。
この先にあるであろうお寺を目指し、軽くおなかを蹴った。
馬はゆっくり 歩き出した。
つづく
こんにちは。あいむのいっせいです。
2013年も残りわずか。
本年もあいむをかわいがっていただき
本当にありがとうございました。
心から感謝いたします。
12/28~1/4まで 本店・横浜港北店共に
年末年始店休とさせていただきます。
新年は1/5 新春初売りでスタートさせていただきます。
両店舗共に1/5 10時オープン!
イベント満載 お得満載で開催いたします。
詳細はホームページにすでに掲載いたしましたので
どうぞごらんになってみてください。
あと
郵送でお届けする《あいむからのはなだより》
ですが、年内には間違いなくお届けできる予定です。
どうぞよろしくお願いいたします。
2013年も残りわずか。
本年もあいむをかわいがっていただき
本当にありがとうございました。
心から感謝いたします。
12/28~1/4まで 本店・横浜港北店共に
年末年始店休とさせていただきます。
新年は1/5 新春初売りでスタートさせていただきます。
両店舗共に1/5 10時オープン!
イベント満載 お得満載で開催いたします。
詳細はホームページにすでに掲載いたしましたので
どうぞごらんになってみてください。
あと
郵送でお届けする《あいむからのはなだより》
ですが、年内には間違いなくお届けできる予定です。
どうぞよろしくお願いいたします。
こんにちは。
あいむのいっせいです。
嬉しいことに、あいむのブログの更新を楽しみにまっていてくれる
読者さんが増えてきていることを先日知りました。
というのも、私は小学生から《野球》をしていまして、
現在も地元チームに所属させてもらっています。
小学校~高校まで軟式野球を続け
18歳の時に某会社へ就職して営業所のチームに所属しました。
転勤が3度ありまして、その都度その営業所のチームに所属していました。
現在は、地元の仲間のチームに所属しています。
とっても良いチームで、かけがえのない物になっています。
そのチームメイトや友好チームの人たちが、このブログをたまーに
覗いてくれていることを知りました。
嬉しいです。
それでは さっそく 《中国珍道中VOL.10 文化の違い》
いってみましょう♪
はじまりはじまり~
その日は朝からどんより曇り空。
朝8時半にホテルのロビーに同行社員(中国人)と待ち合わせ。
待ち合わせ5分前に彼は到着。
『おはようございます』
と彼。
『早上好(おはようございます)』
と私。
わけわからない。
でも通じるからいい。
私自身の勉強のため、中国人社員にはなるべく
中国語で話すように伝えてある。
だけど彼も日本語がもっとうまくなりたいと考えていて
日本語を使いたいらしい。
彼は結構頑固。
最近は彼が日本語で話すのを、半ば認めていて
あきらめている。
『傘は持ってきましたか?』
と彼。
『降ってないじゃん』
と私。
確かにどんより。今にも降り出しそうな空模様。
でも降っていない。
『問題ないよ。行こう』
と私。
『天気予報によると、今日は絶対雨が降りますよ』
と彼。
『平気平気』
タクシーに乗り込んだ。市場までは15分くらい。
5分もたたないうちに、フロントガラスに雨粒。
彼を見た。
ほらあ~。みたいな顔をしている。
ぽつぽつが瞬く間に、ざーーーーって雨に。本降り。土砂降り。
『傘買うわ。便利店(コンビニ)に行こう』
と私。
『平気です。このまま市場に行きましょう』
と彼。
とてつもなくでかい市場なので、もちろん傘は売っているが小売りはしていない。
少なくても100本単位の卸売りだ。
そんなにいらない。
でも彼は平気だという。
意味がわからないが、平気だというので、そのまま市場へ。
10分程度で、市場のタクシー到着場所に着いた。
(!!!!)
傘を抱えている人がたくさんいる。
おばさんが10~20名くらい。
みんな数本ずつ抱えている。
タクシーから降りる。
傘をもっていない私をみるやいなや、数人がこちらに向かってきた。
70元!70元!(980円程度)
折りたたみの傘を私の前に突き出す。
70元。かなり高い。
おばさんどもをひととおり見て
一番優しそうな人に、声をかける。
『高すぎます。安くしてください』
と私。
『いくらならいいの?』
とおばさん。
『30元』
と私、
『だめだよ。じゃあ40元でどう?』
とおばさん。
必死の交渉。
負けた。
40元はらって買った。
花柄のおりたたみ傘。
それをさして、市場へ向かう。
『いくらで買ったんですか』
と彼。
『40元』
と私。
『高すぎますよ』
と彼。ため息混じりで。
『まぁいいや』
しょうがない。
でもびっくりした。ふいの雨が降ったと知るや、タクシーやバス乗り場に大勢の
臨時傘売りおばさんが出現する。
商魂がすさまじい。
**********
無事に、市場での仕事を終え、夕方。
まだ雨が降っている。
傘を取り出す。
花柄のやつ。
さした。
!!!!!
変な音。
みしっ、とも ごりっともいえる何ともいえない音。
でもふつうじゃない音。
傘の骨が折れている。しかも3本。
さらに一本の骨が傘を突き破っている。
尋常な壊れ方ではない。
修理できる気がしない。
『あーあ』
と彼。
『なんだよ。不良品売りやがって』
と私。
『でも 中国では 傘は 本当に壊れやすいんです』
と彼。
『どうして?』
と私。
『だって 壊れたら また次買ってくれるじゃないですか?』
『ずっと 長持ちしたら 傘 売れなくなります』
と彼。さらに
『そのように 作ってあるんです』
と彼。
『良い物が売れる。品質にこだわる』というのは、通用しないらしい。
あくまでも 消耗品だから。らしい。
怒りもあったが、彼の言葉に妙に納得してしまった。
『私のも中国製ですが、日本など外国向けに作っている物だから、丈夫ですよ』
と彼。
しっかり管理されて作った物と、どうでも良い物。
ダブルスタンダードが当たり前らしい。
なんということでしょう。
文化の違いを肌で感じた出来事でした。
《おち》がなくてごめんなさい。
あいむのいっせいです。
嬉しいことに、あいむのブログの更新を楽しみにまっていてくれる
読者さんが増えてきていることを先日知りました。
というのも、私は小学生から《野球》をしていまして、
現在も地元チームに所属させてもらっています。
小学校~高校まで軟式野球を続け
18歳の時に某会社へ就職して営業所のチームに所属しました。
転勤が3度ありまして、その都度その営業所のチームに所属していました。
現在は、地元の仲間のチームに所属しています。
とっても良いチームで、かけがえのない物になっています。
そのチームメイトや友好チームの人たちが、このブログをたまーに
覗いてくれていることを知りました。
嬉しいです。
それでは さっそく 《中国珍道中VOL.10 文化の違い》
いってみましょう♪
はじまりはじまり~
その日は朝からどんより曇り空。
朝8時半にホテルのロビーに同行社員(中国人)と待ち合わせ。
待ち合わせ5分前に彼は到着。
『おはようございます』
と彼。
『早上好(おはようございます)』
と私。
わけわからない。
でも通じるからいい。
私自身の勉強のため、中国人社員にはなるべく
中国語で話すように伝えてある。
だけど彼も日本語がもっとうまくなりたいと考えていて
日本語を使いたいらしい。
彼は結構頑固。
最近は彼が日本語で話すのを、半ば認めていて
あきらめている。
『傘は持ってきましたか?』
と彼。
『降ってないじゃん』
と私。
確かにどんより。今にも降り出しそうな空模様。
でも降っていない。
『問題ないよ。行こう』
と私。
『天気予報によると、今日は絶対雨が降りますよ』
と彼。
『平気平気』
タクシーに乗り込んだ。市場までは15分くらい。
5分もたたないうちに、フロントガラスに雨粒。
彼を見た。
ほらあ~。みたいな顔をしている。
ぽつぽつが瞬く間に、ざーーーーって雨に。本降り。土砂降り。
『傘買うわ。便利店(コンビニ)に行こう』
と私。
『平気です。このまま市場に行きましょう』
と彼。
とてつもなくでかい市場なので、もちろん傘は売っているが小売りはしていない。
少なくても100本単位の卸売りだ。
そんなにいらない。
でも彼は平気だという。
意味がわからないが、平気だというので、そのまま市場へ。
10分程度で、市場のタクシー到着場所に着いた。
(!!!!)
傘を抱えている人がたくさんいる。
おばさんが10~20名くらい。
みんな数本ずつ抱えている。
タクシーから降りる。
傘をもっていない私をみるやいなや、数人がこちらに向かってきた。
70元!70元!(980円程度)
折りたたみの傘を私の前に突き出す。
70元。かなり高い。
おばさんどもをひととおり見て
一番優しそうな人に、声をかける。
『高すぎます。安くしてください』
と私。
『いくらならいいの?』
とおばさん。
『30元』
と私、
『だめだよ。じゃあ40元でどう?』
とおばさん。
必死の交渉。
負けた。
40元はらって買った。
花柄のおりたたみ傘。
それをさして、市場へ向かう。
『いくらで買ったんですか』
と彼。
『40元』
と私。
『高すぎますよ』
と彼。ため息混じりで。
『まぁいいや』
しょうがない。
でもびっくりした。ふいの雨が降ったと知るや、タクシーやバス乗り場に大勢の
臨時傘売りおばさんが出現する。
商魂がすさまじい。
**********
無事に、市場での仕事を終え、夕方。
まだ雨が降っている。
傘を取り出す。
花柄のやつ。
さした。
!!!!!
変な音。
みしっ、とも ごりっともいえる何ともいえない音。
でもふつうじゃない音。
傘の骨が折れている。しかも3本。
さらに一本の骨が傘を突き破っている。
尋常な壊れ方ではない。
修理できる気がしない。
『あーあ』
と彼。
『なんだよ。不良品売りやがって』
と私。
『でも 中国では 傘は 本当に壊れやすいんです』
と彼。
『どうして?』
と私。
『だって 壊れたら また次買ってくれるじゃないですか?』
『ずっと 長持ちしたら 傘 売れなくなります』
と彼。さらに
『そのように 作ってあるんです』
と彼。
『良い物が売れる。品質にこだわる』というのは、通用しないらしい。
あくまでも 消耗品だから。らしい。
怒りもあったが、彼の言葉に妙に納得してしまった。
『私のも中国製ですが、日本など外国向けに作っている物だから、丈夫ですよ』
と彼。
しっかり管理されて作った物と、どうでも良い物。
ダブルスタンダードが当たり前らしい。
なんということでしょう。
文化の違いを肌で感じた出来事でした。
《おち》がなくてごめんなさい。
こんにちは!
スタッフのゆみちゃんです(^_^)/
朝晩寒くなってきましたね!
風邪も流行っているようですが、
皆様大丈夫ですか?
私は先日久しぶりに
風邪をひいてしまいました…
喉がヒリヒリ痛くて、
咳もしばらく続きました。
ちょうど同じ頃、あいこ先生も風邪気味で
仲良く(?)マスク姿でした…
私は5日程で回復しましたが、まだまだ空気が乾燥
していますので、皆様も気を付けて下さいね!
ところで、12月2日(月)出張教室で
睦合東中学校様へおじゃましました。
クリスマスのホワイトツリーの可愛らしいアレンジ…
皆様とっても素敵に出来上がりました。
帰り際に、たくさんの方にお声をかけていただいて、
皆様とっても気に入っていただけたようで、
私もとっても嬉しかったです。
参加して下さった皆様、お疲れさまでした。
また、是非ご参加して下さいね(^-^)

スタッフのゆみちゃんです(^_^)/
朝晩寒くなってきましたね!
風邪も流行っているようですが、
皆様大丈夫ですか?
私は先日久しぶりに
風邪をひいてしまいました…
喉がヒリヒリ痛くて、
咳もしばらく続きました。
ちょうど同じ頃、あいこ先生も風邪気味で
仲良く(?)マスク姿でした…
私は5日程で回復しましたが、まだまだ空気が乾燥
していますので、皆様も気を付けて下さいね!
ところで、12月2日(月)出張教室で
睦合東中学校様へおじゃましました。
クリスマスのホワイトツリーの可愛らしいアレンジ…
皆様とっても素敵に出来上がりました。
帰り際に、たくさんの方にお声をかけていただいて、
皆様とっても気に入っていただけたようで、
私もとっても嬉しかったです。
参加して下さった皆様、お疲れさまでした。
また、是非ご参加して下さいね(^-^)
