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個別記事の管理2013-12-23 (Mon)
こんにちは。

あいむのいっせいです。

中国珍道中 vol.12 夢かなう(後編)です。

はじまりはじまり。

相方は帰ってしまった。

おしりの痛さに、耐えられないと言う。

彼は腰痛持ちなので、それもあったと思う。

草原の中に何回も馬が通ったであろう、一本の道筋。

そこだけ草が生えていない。

少しぬかるんでいるところもある。

競馬でもダートコースはあるし、たんぼのような《不良馬場》でも

馬は疾走できる。

とにかく馬上からの眺めがいい。

この馬は牝馬だ。年齢はわからない。でも毛艶がよくとても綺麗。

ゆっくり歩きながら、ふと名前を付けようと思った。

いろいろ考えたあげく《ローズ》にすることにした。

このとき私は、仕事で花のこと、とりわけこの地域産のバラのことしか

頭になかったのでそれに決まった。ローズと私は道なりにゆっくりすすむ。

ずっと道筋はあるが、前方に折り返し地点のお寺は見えない。

少し不安。出発してから1時間はゆうに超えている。

少し急ごう。と思った。

『はいや!』とちょっと強めにおなかを蹴った。

駆け足。人間のジョギングくらいの早さか。

風を切る感が何ともいえない。

でも、相変わらず鞍に座っているので、バウンドする。

おしりが痛い。馬の動きにあわせようとしても

なかなかぴったりとはいかない。難しい。

少しして、前方にお寺らしきものが見えてきた。

完全にお寺っぽい建物。かなり大きい、立派な建物。

そこ 目指して、人馬はすすむ。

ついた。

そこにも、パラソルがあって、おばさんが3人。

馬のエサ売ってる。

人間用の飲み物も売ってる。

馬をつないでおくところもある。

馬を下りる。

エサを買う。ローズにあげた。おいしそうに食べた。

ほほをなでる。気持ちよさそうにする。

かわいい。

僕もおばさんから、ペットボトルの水を買う。

8元(120円)。かなり高い。いつも飲んでるやつ。

ふつうは3元(48円)くらいか。

でも 仕方ない。

15分くらいそこでおばさんたちと話したり休憩したりした。

日本人は珍しいという。でも とても やさしかった。

ほっこりした気持ちで、帰路につくことにした。

このときはもう 慣れたた感じ。

ローズをつないでる場所から手綱をはずし、帰り道まで引き馬で歩く。

金具に足をかけて、ぐっと背中に乗る。

スムースに乗れた。

おばさんたちは、ここまで付いてきてくれた。

『ありがとう。またね』と声をかけた。

おばさんたちは手を振って返してくれた。

『ハイヤ!』

ローズはゆっくり駆けだした。

それにしても おしりが痛い。

何ともいえなく痛い。

どうしたものか。

『!』

脳裏に浮かんだのは こんな構図。

画像はお借りした物です。。

2013122401 (2)

ジョッキースタイル。

おしりをつけない乗り方。やってみた。

かなり難しい。

なんといっても、鞍についてる金具を捕まれず、手綱だけ。

バランスが難しい。自分の体のバランスをとるため

足の内側にぐっと力を入れないとならない。

足の金具で立ち上がり、普段使わない筋肉に力を込めて

前傾姿勢。つらい。

でもできない事はなかった。

不思議な物だ。私は思考か回路が単純だ。

もう、気分はジョッキーである。

『ハイヤ!』

手綱を緩めてしごいて《追う》ようにしてみた。

走った!!

ちゃりんこより早い。

全神経を集中して、バランスを保ち、足の内側の筋肉をフルに

使わないと落ちそうだ。

落ちたらシャレにならない。

でも 平気そうだ。

『ハイヤ!』

もっと追う。

早ぇ~!!!!!!!!!!!

疾走している。

もう30km/h くらいはでている。

かなり早い。でも私は落ちないようにだけ、気を遣い

周りを見る余裕はない。

あまりの早さに焦ったのと、初めての経験で興奮したので

くらくらしてきた。

一旦手綱を絞って、ローズを止めた。

馬から下りた。

立てない。

足がくがく。

まさに立てない、腰から崩れ落ちるとはこのことだ。

ローズほっておいても 逃げそうにない。

少し 近くの石に腰掛けた。

しんどい。だけど楽しい。

5分くらいで 気持ちも体も落ち着いてきた。

再びローズに乗る。

すぐに

『ハイヤ!』

ローズもすぐに答えて、駆け足。

さらに『ハイヤ!!ハイヤ!』

すげーーーー早い。

足が痛い。すべての筋肉を使い、無理な前傾姿勢

腰痛い。なんか 全部痛い。

風を受けるので 涙もででくる。

でも 楽しい。怖さは不思議となかった。

もっと追った。

『ハイヤ!』『ハイヤ!』

超~早い。自分の中では完全に競馬である。

子供の頃ジョッキーに憧れた。

馬券は買わないものの?18の頃東京競馬場に

レースを見に行ったことも多々あった。

オグリキャップ、トウカイテイオー、ビワハヤヒデ

ホワイトストーン、ナイスネイチャ、スーパークリーク

そして武豊をはじめ 色鮮やかな勝負服に身を包んだ

かっこいいジョッキー。

もう気分は東京競馬場 おおけやきの むこうがわ。

最終コーナー手前だ。

疾走する馬上ってこんな感じなんだ。初体験。

『ハイヤ!』

もっと追う。

しかし、自分の中では限界のスピードがやってきた。

これ以上早くしたら、少しのバランスの崩れで落馬すると思った。

少しペースを落とした。

でも疾走のレベル。

身体いたるところが痛いが、それを上回る興奮と感動があった。

自分勝手に、人馬一体だと感じた。

ローズはどう思っているか知らない。

疾走したこともあり、帰りはかなり早くゴールにつきそうだ。

この日ローズに乗ってもう2時間。

足腰ガタガタなのに もっと乗っていたいと思った。

でも、相方も待たせているし、心配もしていると感じた。

ゴールが見えてきた。

『ハイヤ!』

ローズに合図。ローズはすぐに答える。疾走。

手綱を片手に持ち、走りながら馬上でたてがみ、ほほをなでるまで

余裕が出てきた。

楽しい。嬉しい。

ゴールについた。

相方と飼育員が待っていた。

手前でローズを止めて下りた。

立てない。さっきの比ではない。

支えてくれなければ 立てない。

座り込んでしまう。

さらに足がつる。

いてて!あしつったと思ったら、同時にワキバラもつる。

地獄。

どっちをケアしていいかわからない。

地獄。どういう体制になれば直るのかがわからない。

悶絶。

相方も、飼育員もどうしたらいいかわからない。おろおろしている。

痛すぎて、仕方ない。

ふと我に戻る。深呼吸する。

ふきらはぎの痛みは収まってきた。

しかし ワキバラはつったまんま。

ワキバラつったときの直し方がわからない。

いろいろねじってみた。

ねじる方向によっては 悪循環。

もっとつる。

なんだかんだしてるうちに。

痛みが引いていき、冷静に。

『ふぅ~』深呼吸。

油断は出来ない。ここで油断してたら たぶんまたつってしまう。

相方の手を借り、おそるおそる立ち上がる。平気そう。

つった部分を意識して、筋肉の機嫌をそこねないように

おそるおそる歩く。

あれ?

ローズがいない。

『馬は?』彼に尋ねる。

『もどったみたいです』と彼。

『え~』最後 お礼とお別れがしたかった。

もう一度会いたいというと、相方は飼育員に頼んでくれた。

『こっちです』

はじめに馬選んだところ。

2013122310 (2)

一番手前にローズがいた。

額の模様でわかった。

鼻筋なでる。

ありがとうとつたえた。

多分もう あうことはないと思うと悲しくなってきた。

目が何ともいえず かわいい。

でも もう 帰る時間。

帰る車も待っているらしい。

ローズの額をずっとなでながら

『ありがとう。またね。げんきでね』

心の中で何度も伝えた。

わかってくれたような感じだった。

度素人の私にジョッキーの気分を味わせてくれた

ローズに感謝。

小さな夢がかなった、中国雲南省での出来事でした。
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個別記事の管理2013-12-22 (Sun)
こんにちは。いかがお過ごしですか?

あいむのいっせいです。

《中国珍道中 VOL.11 ゆめかなう》をお届けいたします。

はじまりはじまり。

今回のお話の舞台は 中国の雲南省 昆明。

ここは中国の中でも花の栽培が盛んで、大きな市場もある。

バラもたくさん栽培されており、プリザーブドフラワーも製造している。

中国産のプリザーブドの視察・契約、買付けのため

行ったときのお話。

あわただしく仕事をこなして、3日目、少し時間が出来たので

その日の午後は休みにすることにした。

同行中国人社員に

『観光しよう』と私。

『角田さんはなにしたいですか?』と彼。

とくに思い当たらない。なんといっても土地勘がない。

情報も持ち合わせていない。

彼もこの地域はあまり詳しくない様子。

取引先の社長に電話して聞いてくれるとのこと。

5分ほど 話していただろうか。

『馬に乗れます』

『は?馬?』

予想外の提案だ。乗馬が出来る場所があるらしい。

馬は好きだ。

一度、ふれあい動物園ぽいところで、大人も乗れると聞き

たくさんの子供が並んでいる列に並び

飼育員に手綱をひかれてパドックっぽいところを

ぽくぽく 一周したことがある。

100Mくらいか。

500円くらいだったと思う。乗馬料。

ゆっくりゆっくり。

でも 馬の背中の上は思った以上に高くて、興奮した。

楽しかったのを覚えている。

『ここから車で30分くらいの湖のほとりみたいです』と彼。

その乗馬体験をしたのは数年前。

ちょっと楽しそうだったので、その話に乗ることにした。

なんと 取引先の社長が知り合いの施設らしい。

迎えにきて車で、送ってくれるという。

うれしい。

15分くらい待つと、社長の車が来た。

市街地を抜けると一気にド田舎。

山道を車で上ること40分。

そろそろらしい。

しかし こっちの人がいう30分は30分である確率は0に近い。

もう出発から1時間になろうとしている。

道は綺麗。

一帯が風光明媚な観光地に指定されているらしい。

峠を抜け下り坂。

前方に綺麗な湖。

まわりは草原っぽい。

確かに、風景はすばらしい。

『もうすぐみたいです』と彼。

彼も運転する社長に《まだつかないか的な事を》何回か尋ねていた。

すこしして、車は大通りから舗装していない脇道へ。

10分位して車は止まった。

『つきました』と彼。

私は時計を見た。出発して1時間20分。

・・・・

まあいいや。

すこしして、社長はこの施設の男性社員を連れてきた。

飼育員みたいだ。カウボーイの格好をしている。

年は30くらいか。ワイルドだ。

いっしょに施設に向かって歩いた。

着いた。

2013122310 (2)

『馬を選んでください』と彼。

『は?』

『この中から?』と私。

『どれでもいいみたいです』と彼。

わからない。選べといわれても。

みんな同じ。。。。だと思った。

よく見る。

!!違う。

みんな顔が違う。

毛の色はもちろん 額の模様や 顔つきも少しずつ違う。

かわいい。

目がかわいい。

私は1頭を選んだ。

施設の人が私の相方になんか言っている。

『とても 良い馬を選んだみたいですよ。人なつこくって かしこい馬みたいです』

と彼。

彼も 彼なりに一頭選んだ。

費用は一人あたり日本円で1600円程度。

二人分支払う。

飼育員は2頭の手綱を引いてスタート地点まで移動するという。

てくてく5分くらい。

ついた。

2013122311 (2)

ひろびろ。気分がいい。

飼育員は私に乗るように言った。

以前体験したときは、乗りやすいように3段くらいの踏み台があって、馬の背中の高さと同じところから

またがった。

今回は、地面から乗れという。

乗るというか。登るという感覚。

足かける金具に足かけて、背中の鞍に手をかけて、力一杯乗ってみた。

乗れた。

高い。怖さを感じるくらいだ。

相方と飼育員はなんか話している、

『3時間で戻ってくるようにとのことです』と彼。

『は?』

意味がわからない。

3時間という時間も意味不明だが、

《戻ってくるように》

の意味もわからない。

え?

一緒に乗ってくれるか、手綱をもって引き馬っぽくしてくれるとばかり思っていた。

勝手に行け!との事。

足で軽く馬のおなかを蹴ると歩き出す。アクセルのようなもの。

手綱を両手で引くと止まる。ブレーキみたいな物。

片一方の手綱を軽く引くとそちらに曲がる。ハンドルのようなもの。

らしい。

この講習は3分程度で終わった。

飼育員は施設に帰っていった。

・・・・・

あり得ない。

初めて馬に乗ったと言って良いほどの度素人が

一人で馬にまたがり、3時間どっかへ行けという。

見渡す限りの草原。

でも 馬が通った道らしいところは至る所にある。

相方も少しおっかなびっくり。

当たり前だ。

この人は、本当に初めてらしい。

僕の方が経験がある。

・・・・・といっても観光牧場で飼育員に手綱を引かれてぐるっと100M歩いただけだ。

たぶん日本では、乗馬クラブに入って ちゃんとレクチャー受けて

保険にも入って

経験、段階を踏んで、やれることだと思う。たぶん。

もう、飼育員はいない。

遠くに、他の客が乗った馬が見える。

『この方向にいくと1時間でお寺に突き当たるみたいです。そこで折り返してくると

ちょうど良いらしいです』と彼。

確かに一番太い道筋がある。

でも ずっと先を見てもお寺は見えない。

『先に行ってください』と彼。

『おう』と私。

でも馬はすすむ方向に向いていない。

おしりの方向にすすみたい。

こわい。

ひひーーーん

ってなったら、落ちるし、骨折する。

絶対。

頭なでてみた。

ほほさすってみた。

平気。

私の指示を待っているように思えた。

違うかもしれない。警戒してるかもしれない。

わからない。

まだ、馬の気持ちはわからない。

でも 決めた。

行こう!。

片方の手綱を強めに引きながら、トンっておなかを蹴った。

くるっとそっちにまわりながら歩き出した。

方向転換できた!

馬は行くべき方向に向いた。

彼も私をみて同じようにして、方向転換した。

彼の馬は『ぶるるるるる』って首を振っていた。

その意味はわからない。

でも 機嫌が良いとは思えない。

もう一度 たてがみ なでた。

ほほをなでた。

なんともいえなくかわいく感じた。

本当におとなしい。

このとき 少し 怖さはなくなっていた。

『行こう!』

と私。

おなかを《とんっ》

あるきだした。

下は土なので、かっぽかっぽとは言わないが。

ゆっくり 力強く歩き出した、

とても ゆれる。

全身が大きく揺れる。

鞍に付いている突起部分を強くつかんで、落ちないようにした。

2013122315 (2)


それくらい揺れる。

突起部分に捕まるのが必死で、手綱がおろそかになってしまう。

誤って引くと止まってしまう。

馬もかわいそう。

おなか蹴られたり、手綱引かれたり。

どっちかにしろって言われそう。

ゆっくりゆっくり歩いて10分くらい。

なれてきた。

馬の歩きに自分のおしりをあわせて 全身の大きなゆれがなくなり

ストレスがなくなってきた。

景色も少し見えるくらい 余裕が出てきた。

後ろを振り返ると20Mくらい後ろから 彼は付いてきている。

平気そうだ。

時間と共に恐怖心がなくなり、楽しくなってきた。

もう少し早く歩かせても平気かなって勝手に思った。

『ハイヤ!』と言って 強めに蹴ってみた

本当に軽く走り出した。

しかし、歩いているときと比べ物にならないくらい

馬の背中の上下運動にお尻が合わない。

バウンドする。

すさまじく痛い。

息を合わせないとだめだな。

と思った。

自分の腰、おしりの動きを 馬の動きにあわせてみた。

少し楽。

そんな感じで人馬は進み30分近く。道沿いに人がいる。

パラソルがあって おばさんが2人。

後続の彼を待って、なにか聞いた。

『休憩所みたいです』

ここで馬を休ませたり、水飲ませたりもエサをあげたり出来るらしい。

エサを売っている。

100円くらい。立派な商売だ。

一旦馬から下りる。

エサをあげた。

食べてくれた。たまらなくかわいい。

100円分のエサはすぐなくなった。

もっとたべたそう。もう一つ買った。

それも おいしそうに食べてくれた。

不意に彼が

『おしりがいたくて 我慢できません。私は ここから帰っていいですか?』

いう。ギブアップ宣言だ。

人馬一体になるまで頑張ってほしかったが、先に帰ってもらうことにした。

私は、今 だんだん 楽しくなってきていた。

これで帰るのは惜しい。

こんな経験は、二度と出来ないかもしれない。今は この馬は 私のものだ。

このとき怖さはなかった。

・・・・一人になった。。。

違う。馬がいる。

この先にあるであろうお寺を目指し、軽くおなかを蹴った。

馬はゆっくり 歩き出した。

つづく
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個別記事の管理2013-12-03 (Tue)
こんにちは。

あいむのいっせいです。

嬉しいことに、あいむのブログの更新を楽しみにまっていてくれる

読者さんが増えてきていることを先日知りました。

というのも、私は小学生から《野球》をしていまして、

現在も地元チームに所属させてもらっています。

小学校~高校まで軟式野球を続け

18歳の時に某会社へ就職して営業所のチームに所属しました。

転勤が3度ありまして、その都度その営業所のチームに所属していました。

現在は、地元の仲間のチームに所属しています。

とっても良いチームで、かけがえのない物になっています。

そのチームメイトや友好チームの人たちが、このブログをたまーに

覗いてくれていることを知りました。

嬉しいです。

それでは さっそく 《中国珍道中VOL.10 文化の違い》

いってみましょう♪

はじまりはじまり~

その日は朝からどんより曇り空。

朝8時半にホテルのロビーに同行社員(中国人)と待ち合わせ。

待ち合わせ5分前に彼は到着。

『おはようございます』

と彼。

『早上好(おはようございます)』

と私。

わけわからない。

でも通じるからいい。

私自身の勉強のため、中国人社員にはなるべく

中国語で話すように伝えてある。

だけど彼も日本語がもっとうまくなりたいと考えていて

日本語を使いたいらしい。

彼は結構頑固。

最近は彼が日本語で話すのを、半ば認めていて

あきらめている。

『傘は持ってきましたか?』

と彼。

『降ってないじゃん』

と私。

確かにどんより。今にも降り出しそうな空模様。

でも降っていない。

『問題ないよ。行こう』

と私。

『天気予報によると、今日は絶対雨が降りますよ』

と彼。

『平気平気』

タクシーに乗り込んだ。市場までは15分くらい。

5分もたたないうちに、フロントガラスに雨粒。

彼を見た。

ほらあ~。みたいな顔をしている。

ぽつぽつが瞬く間に、ざーーーーって雨に。本降り。土砂降り。

『傘買うわ。便利店(コンビニ)に行こう』

と私。

『平気です。このまま市場に行きましょう』

と彼。

とてつもなくでかい市場なので、もちろん傘は売っているが小売りはしていない。

少なくても100本単位の卸売りだ。

そんなにいらない。

でも彼は平気だという。

意味がわからないが、平気だというので、そのまま市場へ。

10分程度で、市場のタクシー到着場所に着いた。

(!!!!)

傘を抱えている人がたくさんいる。

おばさんが10~20名くらい。

みんな数本ずつ抱えている。

タクシーから降りる。

傘をもっていない私をみるやいなや、数人がこちらに向かってきた。

70元!70元!(980円程度)

折りたたみの傘を私の前に突き出す。

70元。かなり高い。

おばさんどもをひととおり見て

一番優しそうな人に、声をかける。

『高すぎます。安くしてください』

と私。

『いくらならいいの?』

とおばさん。

『30元』

と私、

『だめだよ。じゃあ40元でどう?』

とおばさん。

必死の交渉。

負けた。

40元はらって買った。

花柄のおりたたみ傘。

それをさして、市場へ向かう。

『いくらで買ったんですか』

と彼。

『40元』

と私。

『高すぎますよ』

と彼。ため息混じりで。

『まぁいいや』

しょうがない。

でもびっくりした。ふいの雨が降ったと知るや、タクシーやバス乗り場に大勢の

臨時傘売りおばさんが出現する。

商魂がすさまじい。

**********

無事に、市場での仕事を終え、夕方。

まだ雨が降っている。

傘を取り出す。

花柄のやつ。

さした。

!!!!!

変な音。

みしっ、とも ごりっともいえる何ともいえない音。

でもふつうじゃない音。

傘の骨が折れている。しかも3本。

さらに一本の骨が傘を突き破っている。

尋常な壊れ方ではない。

修理できる気がしない。

『あーあ』

と彼。

『なんだよ。不良品売りやがって』

と私。

『でも 中国では 傘は 本当に壊れやすいんです』

と彼。

『どうして?』

と私。

『だって 壊れたら また次買ってくれるじゃないですか?』

『ずっと 長持ちしたら 傘 売れなくなります』

と彼。さらに

『そのように 作ってあるんです』

と彼。

『良い物が売れる。品質にこだわる』というのは、通用しないらしい。

あくまでも 消耗品だから。らしい。

怒りもあったが、彼の言葉に妙に納得してしまった。

『私のも中国製ですが、日本など外国向けに作っている物だから、丈夫ですよ』

と彼。

しっかり管理されて作った物と、どうでも良い物。

ダブルスタンダードが当たり前らしい。

なんということでしょう。

文化の違いを肌で感じた出来事でした。

《おち》がなくてごめんなさい。
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個別記事の管理2013-04-25 (Thu)
こんにちは。

店長のつのだ かずなりです。

まだまだ ほんの 一部の人からですが

絶大にご支持いただいております。

《中国珍道中》 

ありがとうございます。

記憶は時間の経過と共に薄くなっていくモノ。。。

貴重な経験を忘れずに記録に残すという意味でも

ブログに回顧録をアップすることは、私自身にとっても

良いことだと感じています。

お暇なときに、覗いて頂けると嬉しいです。

それでは《中国珍道中 VOL.7 いざ市街へ!》 

はじまりはじまり。

朝。

初めての朝。7時半。

ばっ!とカーテンを開ける。

小雨。かすんでいる。

ここは22階。窓は閉まっている。

しかし 下界のクラクションが普通に聞こえる。

もう、一日は始まっている。

どんな一日になるのか。

4階の朝食会場へ行く。

バイキング方式。

なるほど。お客さんは外国人が多い。

日本人ぽい人はいない。。。

西洋っぽい方、中東っぽいかたが多い。

みなさん。朝から食欲旺盛。

皿からはみださんばかりに 盛る 盛る

私はあまり朝食は食べない。

食べても 少量。

朝はしっかり食べる。

朝食が大事なことは 知っている。

ホテルの朝食会場。

店員がいっぱい。

テーブルに1人と思うほどいっぱいいる。

でも あまり忙しそうではない。

数人は携帯いじっている。

それか同僚同士、談笑し、じゃれ合っている。

楽しそう。

結構大きな声だが、何しゃべっているかは 不明。

トーストとスクランブルエッグとスープ、

あと炒めたベーコン。

味は まあまあ。

座って食べていると、一人の店員が珈琲を入れてくれた。

嬉しい。

彼との待ち合わせは9時。

しかし 私は食べるのが早い。

早食いは 身体に良くない。

知っている。

多分 朝食会場にいたのは10分くらい。

おなかいっぱい。

一旦部屋に戻る。テレビつける。

戦争映画。今度は日本兵が中国兵をやっつけている。

多分、あと15分くらいしたら 中国兵の逆襲で

日本兵はやっつけられる。

だいたいわかる。

直ぐ 消す。

持ってきたノートパソコンをLANにつなぐ。

YAHOO JAPANのトップページ

すぐにでた。

なんなく つながった。

嬉しい。気分も落ちつく。

スポーツやらニュースやら見て 時間に遅れないように

身支度。

ロビーに向かう。

8時50分。

彼はすでにいた。

『おはようございます』

と彼。

『おはよう』

と私。

今日はついに義烏小商品市場に行く。

義烏小商品市場は通称福田市場と言わる義烏市にあるメインの

卸売り市場である。

ありとあらゆるものがある。

私は、ドライフラワー&プリザーブドフラワー関連の

資材・花材・雑貨を見つけに来た。

工場も開拓し、希望のアイテムを作ってもらうことも

目的の一つだ。

まずは市場の すみから すみまで 見たい。

青年曰く、ホテルから市場まではタクシーで15分程度

だという。

大通りで、タクシーを拾う。

『天気の悪い日はタクシーはなかなか つかまりません』

と彼。

たしかに、タクシーは通るものの《空車》ではない。

15分くらい待った。

こない。

『◎×※☆◇○☆』

だれかが話しかけてきた、威勢の良い女性の声。

人力タクシーだ。

『つのださん。これでもいいですか?』

と彼。

安全面で不安だったので、躊躇していると

『タクシーは捕まらないかもしれません』

と彼。

それに 乗ることにした。

こんなやつ。

0425004 (2)

乗ってみた。

後部に二人でいっぱいいっぱい。

狭い。

だけど仕方ない。

私は 半身。彼も半身。

おしりは 半分ずつしか 座席に座れてない状態。

仕方ない。

人力タクシーは進む。

直ぐ脇を、車が激しくクラクションを鳴らしながら通り過ぎていく。

何食わぬ顔で、自転車をこぐ おばさん。

ふと、前を見ると 緩やかな 上り坂。

しかし かなり長い 上り坂。

それにさしかかった。

おばさんは 腰を浮かして 立ちこぎ。

必死。

私と彼で 相当な重さ。

乗っている台車の重さもある。

なりふりかまわず 必死の形相で 彼女はこぐ。

あまり すすまない。

ふと 青年を見る。

!!!!!!!!

泣いている。

訳がわからない。私は本日初のプチパニック。

『どうしたの?』

聞くと

『すみません。降りていいですか?』

と彼。

『いいけど、どうしたの?』

と私。

『・・・・・』

彼はおばさんになにか話しかけた。

『ここでいいです。降ります』

的なニュアンス。

人力タクシーは止まった。彼は精算。

人力タクシーはそのまま去っていった。

改めて彼に

『どうしたの?』

聞いた。

『私の母も 故郷でこの仕事をしています。』

『私の家は 父が病気で とても貧しいのです』

『支えるために、母がこの大変な仕事をしてます』

『今、母の事を思い出してしまいまして。。。』

『すみません。つのださん』

とんでもない。全然気にしなくて良い。

私も もらい泣きをしてしまった。

なんと 心が綺麗な青年だろう。

乗っていることに耐えられなかったのだろう。

『歩こう!』

私は彼に言った。

『はい』

彼は言った。

なんか、心か洗われた、出来事だった。

降りたところから市場まで、かなり距離はあった。

20分くらい歩いたと思う。

でもついた。

0425005 (2)

目的の市場。義烏小商品市場は通称福田市場。

でかい。でかすぎる。

0425007 (2)

とても はじからはじまで 歩けない。

彼は 私の商売内容を知っている。

花関係。

1区の1階が主だという。

いってみよう!

ついに、本格的に中国での私の仕事が始まった。

つづくよ。
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個別記事の管理2013-04-25 (Thu)
こんにちは。

店長のつのだ かずなりです。

あいむでは2ヶ月に一度機関誌『あいむからのはなだより』を

発行しています。

これは向こう2ヶ月の教室予定、イベント予定、最近の出来事や

お知らせを掲載しています。

こんな誌面です。

0425002 (2)

店頭で配布する他、ご希望の方には郵送をしています。

毎号届いている方には、もうすこしでお届けできます。

あと数日お待ちくださいね。いつも遅くてすみませんm(_ _)m

さて《中国珍道中 VOL.7 いざ市街へ!》 

はりきってまいりましょう。

青年と私は、ホテルを出た。

少し歩きたかった。

そのことを伝えると

『少し 散歩しましょう』

と青年。

青年と一緒だと、とても安心。

もうすでに、頼り切っている。

『つのださんは中国語は勉強していますか』

青年はふいに質問してきた。

してない。

『私はもっと日本語が上手になりたいです』

『もしよかったら、私はつのださんに中国語を教えます』

『角田さんは私に日本語を教えてくれませんか?』

私は外国語なんて習得できるとみじんも思っていない。

私は小学校から英語を習わせてもらっていた。

両親の好意で『LL英会話教室』に通わせてもらっていた。

一昔CMで

「ABCは知っててもそれだけじゃ困ります♪」

覚えている方もいるかと思う。それ。

しかし、小・中・高と英語を習ったにもかかわらず

残念ながら、全く身についていない。

かあちゃん ごめん。

そんな過去であり、私の頭脳であるので

初めから外国語が身につくはずがないと思ってた。

しかし、青年の言葉を聞き、思った。

《すでに彼はこんなにも日本語が流ちょうに話すことが出来る》

《しかし、彼は さらにうまくなりたいと思っている》

向上心である。

見習わないといけない。

昨今、日中関係は国家レベルでは数々の問題山積。

冷え切っている。

せめて民間レベルでは、お互いを尊重し合い、友好関係が

築ければ素晴らしいと思った。

いや、友好関係、信頼関係が築けなければ、私が望む中国との

ビジネスは成立しないと感じた。

だから私も、歩み寄りたいと思った。

彼は頑張って日本語を勉強している。

私も中国語を勉強して、相互理解を深めたい。

このときそう思った。

どこまで習得出来るか、未知数ながら、中国語を学習しようと

決めた。

お互いが母国語の講師になることを約束した。

日中にもまして、けたたましいクラクションが交錯する

市街地を散策する。出歩く人も多い。

『ここにしましょう』

と彼。

《匆忙客》という中国式セルフサービスレストラン。

0425003 (2)

チェーン店であり、義烏市内にはいたるところにある。

0425001 (2)

トレイをもってレールを移動して、食べたいものを選ぶ方式。

料理を指さすと、お皿に盛って出してくれる。

早い・安い・旨い

らしい。

食べたいものをチョイス出来ることについては、うれしい。

トレイをもってレーンに並ぶ。

ショーケース沿いに歩く。

数十種類の料理、選ぶのに困るほどある。

ここで調理しているから、作りたてだし、おいしそう。

・・・でも見たことない料理ばっか。

全部辛そう。

なんとなく料理は理解出来ても、よく見ると

料理の中に わからん 具材もちらほら 見える。

彼にあれこれ質問しながら、3つ程選んだ。

食べる。

おいしい。

究極に腹が減っていたのも 相まって おいしい。

あと ごはんのおかわりは自由だ。

店内に鉄製の箱があり、中には目一杯の炊きたてご飯。

この おかわり自由はうれしい。

おなかいっぱい食べた。

満足。

衛生面も表面上は問題なし。

裏は しらない。

考えないようにしている。

食べ終わって、また 少し散歩することにした。

店を出る。

!!!!

数メートル先から、小学生低学年ほどの女の子が

お椀をもって近づいてくる。

少し、衣服も汚れている。

すぐに 物乞いの子だと感じた。

足を引きずっている。

ん?

よく見ると、トレーナーの左腕部分はぶらんとしている。

左腕が不自由なのだ。

『◎×※☆◇』

何か言っている。わからない。

青年はすこし離れたところで 携帯で電話中。

少女はお椀を私に差し出す。

中には 小銭としわしわの紙幣が数枚。

あきらかに、私に 恵んでくださいと言っている。

首からなにかプレートをさげている。

何か書いてある。

わからない。

少女は私の顔を見つめる。

素直な目だ。

私は小銭入れから 1元玉を3枚 お椀に入れた。

少女ははにかんで 

『谢谢 ◎☆◇』

といって、次の獲物?を見つけに去っていった。

谢谢のあとになんかいったが、わからなかった。

彼が電話を終えて私の元へ。

『お金入れてあげたんですか?』

と彼。

『うん』

と私。

彼は、すこし困ったような表情をして

『そうですか』

と短く言った。

『良いことですけど、気をつけてください』

『うその場合も多いですから』

『通常働くより、稼ぐ物乞いも多いんです』

『親が子供に強制している事も多いんですよ』

びっくりである。

レストランなどの入り口で待ち構えることが

多いらしい。

なんでも、成功率が高いからだとか。。。

首からぶら下げているプレートは

その子の窮状が書かれているという。

《親が重病》《身体が不自由で》とか

なるほど。

真実を見極める目が必要と言うことか。。。

難しい。

その場を去った。

そのレストランの前だけで5~6人、そのような人がいた。

うーん。

貧富さの差というか、格差社会を垣間見た気がした。

その後、30分くらい市街地を散歩した。

30分というと結構な歩数だ。

その途中コンビニによって、生活用品や水を買った。

さすがに水は安い。

いろいろと種類はあるが

500mlペットが20円位からある。

コンビニは至る所にあり、便利だ。

今日は、初日。

早めに休むことにした。

青年はホテルまで一緒に付いてきてくれるという。

私達はホテルに向かう。

あっ。さっきのレストランだ。

ホテルはもうすぐ。

足腰も疲れた。戻って寝よう。

!!!!!!!!!!!!!!

驚愕の事実発覚。

さっきの少女がいる。

親と思われる人と一緒に。

絶対そうだ。

あのピンクのトレーナー。

羊のキャラクターが書いてあるトレーナー。

ちゃりんこのってる。

しっかりと両手をつっぱりハンドルを握り

がんがんペダルをこいでいる。

!!!!!!

なんてことだ。

母親と思われる女性は花壇の縁に座り、我が子を見守っている。

元気いっぱいの女の子。

やられた!

演技にしてやられた。

僕は青年に少女を指さした。

『ねっ♪』

って彼は私に言った。

信じられない気持ちと、驚きの気持ち。

母親の手には

!!!!!!!!

少女がさっき首からかけていたプレート!

確定!

左腕はトレーナーのなかに隠していたのだろう。

なんということだ。

しかし、不思議と怒りはこみ上げてこない。

これが この社会で生き抜いていくということなのだろう。

たくましさを感じた。

この人達と、仲良くなりたい気持ちと一線ひきたい気持ち。

微妙な心境。

でも 隣をあるく青年は本当に 私の良き理解者。

パートナー。

どの国にも良い人も、悪い人もいる。

日本の常識は海外の非常識。

自分だけの ものさしで 物事をみては 事を誤る。

そう痛感したのだった。

ホテルで青年とわかれて、自分の部屋へ。

テレビをつけると、戦争ドラマ。

やっつけられているのは日本兵。

うーーーん。

日本のテレビは写らない。

テレビを消す。

成田で買った本。

《旅の指さし会話張・中国編》

これはすでに役に立った。

もう一冊。

《中国語入門・初級編 DVD2枚付き》

これを読んだ。

数ページ目で、睡魔が襲ってきた。

限界が来た。

数ページ目。《中国語の母音と子音》

寝よう。

目覚ましをセットして、泥のように寝た。

つづく
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